LocalColor | portfolio

Background images by marinapodrez_unsplash

Does our environment shape our sensibilities?

私たちが暮らす土地、気候、そして文化は、私たち自身を静かに育てます。

もし、色がこうした感情に与える微妙な力を捉えて視覚化できるなら、人と環境との目に見えないつながりを明らかにできるかもしれません。

Googleストリートビューで捉えられた世界中の風景から、色彩を抽出し、地域特有の感性を視覚化します。それぞれの場所には座標が示され、象徴的なアイコンはそこに息づく人々の生活を暗示します。

The land, climate, and culture in that surrounds us nurture who we are.

If color can capture these subtle emotional impressions, it may reveal the invisible thread between people and their environments.

Colors are extracted from landscapes around the world captured by Google Street View, and the unique sensibilities of each region are visualized.

Coordinates anchor each image in place, while symbolic icons suggest the quiet presence of those who live there.

Helsinki

ヘルシンキ　緯度：60.32°N 経度：24.97°E

Googleストリートビューから得られる世界各地の景色から、その街の特徴的な色彩を抽出してストライプ様の画像にする。風景写真でありコンセプチュアルなアートでもある。

Street images by Google Street View

Background images by suhyeonchoi_unsplash

緯度経度による違いはどのように感じるだろうか。気候による、民族による、そして文化による違いは色彩に現れているだろうか。

何より石、木、ペイント.... といった建築素材による意匠。さらに生活空間の公共性や環境に対する共生意識と相反して、パーソナルな主張や意識は何処に現れるのだろうか。

北緯50°〜の景色｜　

抑えられた色調の中に個々の主張は抑えられ、共存、共栄の調和が重んじられる。新しい街並みではモダンで工夫された軽やかな色彩も見られ、気候に対して快適さを求める明るさもデザインで解決される。

北緯40°〜の景色｜　

先進国と言われる国々が集中する領域。アパート群や都市開発による歴史と共生の姿が見られる中、個性的な形も存在している。生活の中で伝統的な建物たちが存在感を示す中で、近代的なビル群が共存する街並みから調和の取れた印象を与える。

北緯30°〜の景色｜　

文化的にも存在感を示す国々が並ぶ領域で、東京の近代的で都市化した風景もあるが、京都の色調の独特さは印象的。リスボン、ロサンゼルスなど文化と気候の影響も大く印象に反映されるが、「個」は「共存」の中に生かされているのか。全体的に明るい色調も見受けられる。

北緯20°〜の景色｜　

緯度が低くなるにつれて気候の影響は大きく感じる地域。パブリックな共存よりは個々の主張が反映されるのか、個性的ではっきりした色調が現れてやや調和が薄れる印象だ。

北緯10°〜の景色｜　

さらに緯度が低くなるにつれて気候の影響は大きい。自然がそのまま景色に反映して、緑や土の色が大きく関わりを持つ。パブリックな共存よりは個々の主張が反映され、個性的ではっきりした色が使われる。急激な都市化の影響も大きくそのコントラストも興味のあるところ。

北緯0°〜の景色｜　

赤道に近い気候の影響は大きい。自然がそのまま景色に反映する気候だが、急激な都市化と経済発展が進む地域も多く、近代的なビル群のガラスやコンクリートと民族的な個性的ではっきりした色とのコントラストも興味のあるところ。それでもパブリックな共存が徐々に広がっている。